感覚

人間が他の動物と違って、産まれてから独り立ちするまでの時間が長いのは、胎内にいる10ヶ月では到底消化出来ない沢山の課題(宿題?)を持ち越して、産まれてから様々な経験を経て成熟する必要があるからなのでしょう。

聴覚、視覚、嗅覚、触覚、味覚の五つの感覚があります(他にも固有感覚や平衡感覚があります)。
中でも胎児の早い時期から発達している触覚は、他の感覚を使って十分にコミュニケーションが取れない新生児の頃から、感じることが出来る感覚と言われています。
人の脳で感覚を受け取る感覚野では、特に手指や顔・唇などの入力エリアが広いことからも、赤ちゃんが手で触れたり、口にすることは、様々な情報を脳に送るプロセスだと思うと納得です。

心地よい触覚も、未成熟な脳内の神経ネットワークを繋げることには、とても重要なんですね。

感覚は全体的にバランスよく成熟していくとは限らないので、ある感覚だけが敏感だったり、鈍感だったり、刺激量が多いなど処理することが難しくなる状態が生じると言われています。
一般的に心地よいと言われている音楽や香り、温度、触れ方、照明も、成熟度によっては快くない場合もあります。

人はこれらのバランスよく感覚を統合しながら成熟していくと考えられています。
”嗜好”という考え方も含め、リラックス出来る感覚刺激も、人それぞれ違います。

快不快、好き嫌いに加えて、その感覚刺激が心身にとって好ましいものかどうか、ということも大切です(例えば”大音量の音楽が好き”が”耳に良い”という訳ではなく、”塩からい味が好き”が”身体に良い”わけではないという、甘くない現実があるわけです)。

すいか庵オフィスケアではマッサージによって皮膚等への触覚感覚や固有感覚(深部感覚・位置感覚ともいい、筋肉、腱、関節にあります)へ働きかける機会をご提供しています。
音楽や香りのご提供をする場合もありますが、ご要望がありましたら、可能な範囲で対応させて頂きますので、ご遠慮なくお聞かせください。

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