養生訓
コロナウィルスで、世界中大パニックです。
医学や軍備、経済やITが進歩しても、人間は自然の中で生かされていることを忘れないように、って言われているような気がします。
JINではないですが、ふと江戸時代、抗生物質も抗菌剤もワクチンもなかった時代は、きっとこんな感じだったんだろうな、と思います。
病気=死だと覚悟して、そうならないように養生しながら、普通に日常を送っていた。
昔から伝わる知恵も、沢山あったはずなのに、いっぱい捨てて来ちゃったのかな。
どうしてだろう?
外に出ずに、見逃してきたことを見つめる時間を持ちなさい、と言われているような気がして、改めて貝原益軒の養生訓を読んでみました。
養生においてとても大切な一文字は「畏(おそれる)」だそうです。
人間の身体は、天地からの授かりものなので私物だと思わず、自然の道理や、人間の欲望を畏れて敬い、慎みの心をもつこと。
薬もワクチンも、消毒薬やマスクさえない、ウィルスや細菌に対してほぼ丸腰の時代の武器のひとつは、メンタルにもあったようです。
よく食べて、質の良い睡眠を十分にとって、身体を冷やさず、手を洗い、水分をとって、適度に身体を動かす。折角なので、日頃仕事や介護などに追われて、なかなかできない”人間らしい”生活と、「畏」を感じて慎む時間を過ごしてみたいと思います。